自由蝶

気ままに。ネタバレしません。

逃れられない美しい故郷【サーミの血】/ネタバレ無、映画レビュー感想

ポスター画像

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監督、脚本:アマンダ・シェーネル

製作:ラーシュ・G・リンドストロム

出演:レーネ=セシリア・スパルロク、ミーア=エリーカ・スパルロク、マイ=ドリス・リンピ、ユリウス・フレイシャンデル 他

2016年、スウェーデンデンマークノルウェー、108分

配給:アップリンク

原題:Sameblod

 

 

*ざっくりあらすじ

部族差別や研究対象になるサーミ人。その血を受け継ぐ一人の少女、エレ・マリャ。自分の人生と自由を取り戻すため、家族と故郷を捨てる決断をする。

 

***

 2018年1作目、見てきました!地方はやっと今の時期公開^^;「サーミの血」はたまたま映画館で予告動画が流れていてヨイク(サーミ人の伝統歌謡)のメロディがとても美しく、ずっと頭に残っていました。

北欧の風景美や福祉国家とは裏腹に、人種差別が行われていたことを私は全く知らなかったので驚きましたが、少数民族に対する差別の一端を見せてくれる映画でした。

 

 監督のアマンダ・シェーネルさんは親と祖父母世代がサーミ人であり、主演を演じたレーネ=セシリア・スパルロクさんは現実でもサーミ人!今も家族と共にトナカイ狩猟をしながら生活しているそうです。監督はいつかサーミについての映画を作りたいと思い、この映画を作るにあたってサーミの子供を集めて傷ついた差別発言を聞き出したそうです。その言葉たちが実際に映画で使用されているので、サーミ人にぶつけられる言葉一つ一つが重く、いろんな背景を考えさせられました。

 

 

 

 

 *2

 

ヨイクを歌えば心は帰れる

頭がよくしっかり者のエレ・マリャ。妹と共にサーミの地を離れ、寄宿学校で過ごします。学校生活で受ける差別、学校外で向けられる人々の視線、そんな日々の中、サーミ人の心の拠り所はヨイクでした。劇中で歌われるヨイクは、シーンごとに様々な喜怒哀楽を表します。このような伝統歌は、一見美しく共通帰属意識を芽生えさせますが、その土地から逃れられない足かせになっているのではないかと感じました。

そして、誰しもがそのような足かせを持っていると思います。(例えば、故郷の歌や食べ物、方言など)その伝統を守る者と離れる者。エレ・マリャは後者になりますが、映画全体を通して完全に断ち切ることはできない、故郷というものは強力で強烈なものだと感じました。

 

 

 自分の部族に誇りを持てるか

主演のレーネ=セシリア・スパルロクさんは、サーミ人であることに誇りを持っているとインタビュー記事で語っています。その点が彼女が演じるエレ・マリャとは大きく違うと感じました。周りからの差別、そしてエレ・マリャ自身にもサーミ人への偏見があったでしょう。その偏見は、何度も心身が傷つけられようと前に進む原動力として描かれています。

 

愛する家族、偏見のない目、自由。全ては手に入れられない当時の残酷さに心が痛みました。特に終盤の彼女の母の行動は…言葉になりません。

レーネ=セシリア・スパルロクさんは今回初めての演技だったそうでびっくりしました。明るい顔、子どものように笑う顔、自信に満ちた顔、穏やかな顔、おびえた顔、嘘をついてる顔、色っぽい顔、ふいに見せる大人な顔、何を考えているのか分からない顔、、、百面相のようでした。ある表情から違う表情へグラデーションのように変わる表情変化が素晴らしかったです。

 

 

 無意識的な加害者になっていないか

 この映画には差別する人々のタイプが二つ描かれているように思いました。一つは明らかな差別をする人、もう一つは好奇心を手段に無意識に差別する人。後者の人間が映画で登場した時にはっとしました。私もこんなことを言ったことはないだろうかと。差別する気はさらさらないのに無意識に差別をしている人間の様子に鳥肌が立ちました。

理解したい気持ちを持ってマイノリティーに近づくことは良いですが、どこかで下に見ている気持ちを持っていると必ず相手に伝わります。相手を理解したいのなら、対等または尊敬の気持ちを持って相手に接さなければいけないと改めて感じました。

エレ・マリャと共に過ごすうちに、観客もマイノリティーの気持ちを悲しくも発見・共有できる映画だと思います。

 

 

・・・

 

 

見ていられないほどの過激な差別シーンはあまりなかったように思います。ただ、暴力、体罰シーンはありましたし(演技がすごく上手でエレ・マリャが本当に痛そうにしてて辛かった;;)、サーミ人はトナカイ狩猟をして生活しているのでトナカイの血、一部シーンでは人の血も出てくるシーンがあるので苦手な方はお気をつけてください。

少しですが、ラブロマンスもあります。お相手のユリウス・フレイシャンデルがとってもイケメンです。最初の出会いのシーンだけ10回リピートしてくれてもよかった...

 

 

 

ストーリー:★★★★

映像:★★★★★

配役:★★★★★

バイオレンス性:★

ラブロマンス:★

コメディ、ホラー、アクション:0

(5点満点)

 

 

 

 

~オススメ場面~

抗えない運命に屈したくないとき、差別について考えたいときに。

 

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R.I.P. Jonghyun

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12月18日(月)夜、なんとなく開いたヤフーのトップニュースに目を疑った。

全く理解ができなくて詳細も何もなくて何がなんだか訳がわからなかった。

ブルゾンちえみちゃんも言っていたけど、何の前触れもなく後ろから思いっきり殴られたような、避けることなんてできずに、もろにくらってしまってまさにふらふらな状態。

 

そのまま母にそのニュースを見せた。正直見せるのが怖かった。母は、私と2月に東京ドームであるShineeのライブに行く予定だからだ。こんなニュース見せられるなんて思っていない顔で画面を覗きこんでくる......こっちだって意味わかんないよ。

 

でもまだ生きているという情報もあったりかなり錯綜していて。母の知人のジョンペンさんも手が震えて文字が打てないと連絡がありすごくすごく心配だった。

日付が変わる直前に公式が出るまでは当然助かると思っていたし生きていなきゃおかしい、それしか考えられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K-popが好きな方ならShineeという言葉は一度は聞いて知っている方が多いのではないでしょうか。5人の息のあった歌とダンス、愛される人柄、そして日本での精力的な活動。日本語も本当に上手くて他ペンながらすごく有難くて嬉しくて身近に感じられた。正直シャイニとシャヲルこそアイドルとファンの見本であり私には眩しかった。し、それは今も変わらない。

私はエルプだからこんなことを書くのはでしゃばりなのかなと思ったけれど、でもやっぱり書いて残したい。同じ会社、同じチーム、家族のように思って応援していたから。こう思わせてくれたジョンヒョンの言葉もあったから。そして、同じ病気を経験している身として彼の苦しさや怖さが少しは理解できてやるせないから。

 

 

 

朝起きると新しくアップされる写真と動画に否応なしに現実と向き合わされる。その度に全部悪い夢だったという希望も毎日粉々にされる。全てに現実味がない。誰が遺影なんて見ることになると思っていた?誰がメンバーがメンバーの喪主になると予想していた?こんなことになるなんて誰が想像していた?

 

 

私ですらあまりに大きな衝撃と深い悲しみで茫然としているのにシャヲルの方、友人、メンバー、ご家族の悲しみは想像を絶する。気づいてあげられなかったと自身を責めているかもしれませんが、誰も悪くないです。自身を責めないでほしいなと願います。

 

 

 

 

最初にメディアの前に姿を現し弔問に訪れる人を気丈に迎えるミノ。海外で訃報を聞き、すぐに会いたいのに10時間以上飛行機の中でただひたすら待つことしかできなかったキー君。涙も見せず感情を失ったテミン。そして、葬儀中でもご家族を気遣うオニュ。リーダーとして。。。

それでも4人とも1歩1歩ゆっくり進みながらしっかり喪主を務めていた。本っ当に強い。会社には言いたいことはたくさんあるけど、まずは4人の心身のケアを最優先してほしい。そしてこのようなことを二度と起こさないため体制を見直してほしい。

 

 

 

まだまだシャイニはこれから5人集まって、兵役も終えて、更に素晴らしい5人になるだろうと思っていたけれど、あなたはもうやっと、やっっとの思いでここまで生きてきたんだね。苦しかったね。苦しかったよね。あなたは誰よりも強くて優しかった。でも、弱くてもよかったんだよ。エゴなのは分かっているけど...弱くてもいいからこの世にいてほしかった。ごめんなさい。私たちには気づかせないように、良い姿だけ見せなきゃと思わせてごめんなさい。

 

 

 

地位も名誉もとてつもない愛をももらっていたはずの人間でさえ自ら命を絶ってしまう、この病気が恐ろしいし憎い。見えない心が病気だからこそ治りづらいし、周りも認識しにくい。人前に出ると空元気で平然を装ったりできるから、痛いのは我慢できるから余計怖い。

 

甘え・わがまま・怠惰だという言葉は全くの見当違いだし我慢できているから大丈夫、な訳ない。しかし本人は、自分の甘え・わがまま・怠惰であり、我慢しなければいけないと思っている。隠さないでと言われてもあなたと一緒にいる時は素直に楽しいから、その時だけは悪夢を忘れたいのかもしれない。(これは本人にとってはすごく助かっていると思う。)

仮に全てを打ち明けている人がいても、その人と離れれば結局自分一人で自分と向き合わなければならないから恐怖から逃げられない。自分でもどうしていいか分からない。程度が軽いのか重いのか治っているのかさえ分からない。

 

 

私が助かってほしいと言った時、ある人がこんな言葉を返した。

「助かった時の方が本人は辛いと思う。」

それ、自分の家族だったら言えるのかな?という気持ちと、本人にとっての救いがそれであるなら...という気持ちが渦巻く。私はまだ、何が正しいのか分からない。

 

 

 

 

 

 

 私は彼についてまだまだ知らないことだらけで、彼が作詞作曲したイハイちゃんのため息を今回初めて聞いて涙が出た。当分シャイニの曲を聞けないし動画も見れない。でも彼が作った曲なら聞けると分かったからこの曲を聞き続けるだろう。この詞をトップアイドルが書いたという事、詞と曲から彼がどういう人か分かる。彼が遺してくれた曲たちを聞く度、口ずさむ度にあなたをそばに感じられるようにしてくれてありがとう。

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 もちろんシャイニの曲も好きだけど、ジョンヒョンのソロ曲が本当に好きで。ライブやSMTで聞ける時は本当に楽しみだった。デジャブを聞いた時、これは彼にしか歌えないわと思ったことを覚えている。シャイニの音楽とはまた違う彼のやりたい音楽が聞けて嬉しかった。彼の作る曲はとにかくお洒落で、それでいて優しさと暖かさを感じる曲ばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲しくても毎日は普段と同じように来て、学校や仕事に行けばいつも通りな環境があって、時には笑わなきゃいけないこともあって。正直に言ったところで上辺だけの同情なんかいらないし。悲しむことがおかしいってことは全くないのになんだか気が引けて。

会える仲間がいれば会い、いなければSNSや他のツールで気持ちを共有して自分の中に溜めこまないことが一番だと思います。辛い気持ちに優劣はないと彼も言っています。辛ければ辛いと言ってくださいね。いなければ私が聞きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の死って、若い人の死って、好きな人の死ってこんなに辛いんだね。まだ死を身近に感じたことがない若いペンがたくさんいると思うと余計辛い。若くなくても辛い。

受けいれることはいつになったらできるのか分からない。 活動休止しているか、どこか遠い国にいてメディアに出ないのだろうとずっと思っているかも。 早くジョンヒョンを見たいな~と寂しく思っているかな。理解が追いついてないし信じられないけどでも、、、、お別れの言葉を言うよ。

 

 

ジョンヒョン、お疲れ様。本当にお疲れ様でした。

日本で生きる私と出会ってくれてありがとう。

あなたのことを一生忘れません。

心から故人のご冥福を祈ります。

【朝活に最適】沼垂朝市に行ってきました。

1週間前の5月7日(日)に、沼垂テラス商店街で開かれる沼垂朝市に初めて行ってきました!*1

時折突風でテントが飛ばされそうになる程風が強い日でしたが、晴天でとっても気持ちの良い天候でした。沼垂地域って新潟駅から歩いていける範囲にあるんですね(今回初めて知りました)

毎月第1日曜日に開かれているそうです。普段はないお店が出店しているのでお得です。(し、常駐店もほぼ全て営業しています。)

 

 

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 9時過ぎに着きましたが大盛況でした

 

 

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遠くに見える工業地帯が素敵です

 

 

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晴れていたので商品も外に。

 

 

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パン屋さんが多かったです。全部おいしそう

 

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古本屋さんで6冊購入

 

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中のドライフラワーが素敵だったお花屋さん

 

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犬がたくさんいて可愛かったです

 

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もちもちな猫もいます、200円。

 

 

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素敵なお店たち〜

 

 

いろんなお店を見て、自分の好きを届けてみたいという私の密かな夢もくすぐられるのでありました。。。見きれないほどたくさんのお店があったので、また是非行きたいです☻

魔法って羨ましい?【魔女の宅急便】ネタバレ無し、映画レビュー感想

 

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監督:清水崇

企画:小川富子

出演:小芝風花広田亮平尾野真千子、吉田羊、他

2014年、日本、108分

配給:東映

 

*あらすじ

13歳の魔女キキは一人前の魔女になるため、町中に幸せを届けるお届け屋さんとなる。

 

***

魔女の宅急便」といえば ジブリ映画!その実写化ということでどんなものになっているのかわくわくしながら鑑賞しました。

最近のものにしては結構CG感がすごかったです。低空飛行は本当に飛んでるように見えるますが、高度が上昇するにつれてCG使ってます!感が(笑)ジジもCGでした、本物でやるのは難しいか...。

 

 

 

 

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ジブリ 映画との比較

まずびっくりしたのが、ジブリ映画とは全く違う映画になっていること。魔女宅といえば、ルージュの伝言やさしさに包まれたなら!というくらい歌が有名なので、流れるだろうと思っていました。が、流れませんでした。登場人物、ストーリーもジブリとは全く違うので別物の映画として捉えた方が見やすいと思いました。

 かといって残念な映画なのではなく、むしろ音楽も実写版に合った音楽になっているので違和感は感じません。島の風景もとっても美しいです。登場人物は新キャラがたくさん出てきますが、どれも個性的な人たちばかりだったのでもう少し各々を深堀りした時間があったら良かったかなと思いました。(最後に無理やり終わらせた感が...汗)

 

 

  おそのさんのパン屋とキキ母の薬屋

私がこの映画ですごく気に入った場所は、おそのさんのパン屋とキキ母の薬屋です。こんな所に住みたい!働きたい!と思わずにはいられませんでした。  植物を上からぶらさげたり、花いっぱいのお家もインテリア好きな人にはたまらないと思います。パン屋はロケーションが最高でした。海を見ながらパンを食べれるパン屋って憧れでしかない...。

 ただ、一軒一軒は西洋風な家・お店が目立つのですが、通りは昭和のような商店街通りで、時代背景がいまいちつかめないセットや風景で不思議な感じでした。そこが狙いなのかもしれませんが...。

 

 

異質な新井浩文さん

登場人物の中でひときわ目立つ新井浩文(笑)魔女宅という平和な舞台で、現代のような怒号でキキに目くじら立てる役は異質で普通に怖かったですが笑、とにかく個性的で面白かったです。でも実は優しい動物好きな役なのです。

 

 

 主役の小芝ちゃん、めちゃくちゃ可愛いです!色白で、細すぎず太すぎずで普通の女の子って感じがすごく良い◎特に一番良いなと思ったところは声です。声優にもなれそうな可愛いらしい声でした。

 

 

~オススメ場面賞~

 ジブリの実写に興味がある方に、ほのぼのしたいときに。

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やっとカルテット見ました(印象に残った言葉集)

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 今さらながらカルテットを見終わりました。前期の逃げ恥から一転、暖色から寒色に変わったような、春夏から秋冬に変わったような、4人が醸す大人の雰囲気に最初こそついていけるかと心配でしたが心配ご無用でした。逃げ恥もカルテットも雰囲気やストーリーが違えど、メッセージ性がすごかった!特にカルテットは台詞回しが秀逸でしたね。脚本家は「最高の離婚」や「mother」を手がけた坂元裕二さん。超大人な話を、大して明るい人がいるわけでもないのに重たくならずにむしろ笑ってしまう場面があったのは、坂元さん独特の台詞回しのおかげだと思います。逃げ恥より視聴率が悪かったのは録画組が多かったからだとネットニュースで見ましたが...何回も見て坂元脚本を読み取りたいファンがたくさんいらした気持ちも分かります。そんな私も録画組でしたが、鈍感人間は深い考察もなくただただ楽しんで見てしまいました(汗)しかも超時差を発生させて完全にのり遅れましたが、自己満で書いていきたいと思います。

今回は、私がカルテットの印象に残った台詞を独断と偏見とただただ記憶力に任せて書いていきたいと思います。曖昧な記憶から述べているので間違いがあったらごめんなさい。

 

まず真紀さん(松たか子)の台詞から...

愛しているけど好きじゃない(第1話)

真紀さんが夫さんに言われた台詞なのですが、うわぁ~~そうか~~と苦しくなりました。「好きだけど愛していない」は分かりますが「愛しているけど好きじゃない」は完全に自分の当たり前がひっくり返りました。愛しているが好きを包括しているのではなく、愛していると好きは別個のものだとは。夫さんとの過去が明らかになる回では、結婚を境に互いの“愛している”と“好き”が徐々にかみ合わなくなっていくさまが描かれているのですが本当に切なかった。真紀さんは家族になったことで、好き→愛しているに。夫さんは愛している→好きに。同じ情でもここまで違うものなんですね。   まだまだ咀嚼しないと分からないことだらけですこの言葉は...。

 

ありガトーショコラ(第5話)

これは4人が3流のお仕事をする時に用意されたキメゼリフです。真紀さんの担当がこの、ありガトーショコラ。3流のお仕事とか絶対ヤダ!!!と言いはるすずめちゃんに、真紀さんが真面目に説得してすずめちゃんが何とかやってくれる気になった最後に「...ありガトーショコラ」とお礼を言ったときは笑いました(笑)重たい雰囲気が滑稽になる瞬間がカルテットには度々あって不意を突かれて笑わされることが多かったです。

 

泣きながらご飯を食べたことがある人は生きていけます(第3話)

この言葉に救われた人、多くいるんじゃないかと思います。すずめちゃんの父親が亡くなった時、病院に行きたくないすずめちゃんを普段の真紀さんなら引きずってでも行かせたと思うんです。でもそこで真紀さんはすずめちゃん側についた。いろんな事情や感情がある中で、時に正しい行いは必ずしも正しいとは限らない。泣きながらご飯を食べるすずめちゃんにうるっとしました。

 

 練習したから失敗するのが怖いんです(キッチン綺麗にしたから、ご飯作りたくないのといっしょですね)(第2話)

 矛盾してるけど分かるーー!練習していなければ失敗しても、練習してないしって言い訳できるけど、練習したのに失敗した時って自分をどう慰めていいのか分からなくなる。辛い。

 

いなくなるのって消えることじゃないですよ。いないってことがずっと続くってことです。いなくなる前よりずっとそばにいるんです。(第2話)

ハッとした言葉。肉体がなくなったからって存在がなくなるわけじゃない。

 

 二人目、別府くん(松田龍平)

 

僕には夢があって、一度でいいからわがままし放題して、みんなから「破天荒な人だ」って言われることです(第5話)

一番まともな人、別府くん。視聴者が一番共感できる存在だったんじゃないでしょうか。でも、無意識にニットの袖をめくってて気づいたらタンクトップになってる人はまともではないかな。わがままというか、自分の欲求に素直になれる人が羨ましいなと共感した台詞。

 

 私、多分、結婚する(第2話)

この台詞自体は別府くんの同僚九条さん(菊池亜希子)が別府くんに結婚を報告した時の言葉。ここでは行間案件が盛り上がりました。“こっちから連絡するね”は“連絡してこないでね”の意味、とか。こういう直接は痛いので間接的につつく言葉って難しいけど、分かってほしいときもある。言う方は察してほしくて考えて言ってるけど、言われた方は分からないのかな~私も分かってない時あるんだろうな。“私、多分、結婚する”は“私の、結婚、止めて”です。ちなみに“私、多分君が好き”は“私、君が大好き”です。(今考えた)多分って言葉、憎いね~

 

 三人目、家森さん(高橋一生

あと君またトイレのスリッパ履いてらぁ(第2話)

ただただこの言い方が好きなだけです。台本にどう書いてあったんだろうと思うほど自然、というかほんと言い方が家森さんっぽくて良かったです。その後のすずめちゃんの「ごめんなさい...」が可愛すぎるのでセットで見てほしい。

 

すずめちゃんコロッケデートしてくれるの?幸せでしかないなぁ。(第10話)

幸せでしかないなぁって言われたいだけです。すずめちゃんに片思い中の家森さんはストレートに言うのに、性格ゆえ冗談ぽくなってしまう(にする)し、寸劇ですずめちゃんに振られて(自分から断ってって言ったのに!)何気傷ついてる姿は可愛かったです(笑)

家森さんうるさいと思う時、大体大切なこと言ってます(笑)から揚げとかパセリとか(食べ物ばかり)名場面ですよね。

 

 

最後、すずめちゃん(満島ひかり)。f:id:rma503:20170424010738p:plain

 猫があぐらかいていたんで(第2話)

言われた方も必死になって探すのがまた良い。すずめちゃんて明らかな嘘をつくんです。両親何しているの?って聞かれて「岡山できびだんご作ってます」とか(笑)もうそれ以上は聞けないよ、すずめちゃんの勝ち。幼少時代の影響もあると思うんですが彼女は本心がみえそうでみえない雰囲気がすごい(しその按排を出してくる満島さんの力量がやばい)。後これも一種の行間案件だと感じました、“あなたには言いたくない”。分かりやすい嘘に真面目に返されたら最悪。分かりやすい嘘は、そういうことです。

 

質問を質問で返すときは正解らしいですよ(第2話)

私素っ頓狂な質問されたら正解じゃなくてもびっくりして質問で返しそうだ...。でも嘘が顔に出るタイプとかはまんまと質問で返しそう(私)。こういう心理学?楽しい。そしてなんといっても別府さんとこの話をするすずめちゃんは恋する乙女すぎて可愛すぎました。この二人の会話シーンは動物は何が好きとか、アイスのくだりとか、カルテットの醍醐味が凝縮されていてすごく好きです。

 

好きだって忘れるくらい、いつも好きです(第8話)

好きすぎて四六時中あなたのこと考えてます。よりも、好き度が伝わる。というか四六時中考えてるは怖いな。

 

みぞみぞしてきました(第1話他)

すずめちゃんの代名詞。造語のようですが、近い言葉だと“ぞくぞく”だと私は思いました。その名の通り、みぞみぞ(ぞくぞく)した時に言いますが後半は全然使わなかったですよね?だから最終話のラストの言葉がみぞみぞしてきましたで、余計みぞみぞしました。でもみぞみぞがどうしても気になり “みぞる”という言葉を調べました。

みぞるとは、みぞれが降るという意味でした。そこで、みぞれを調べました(笑)溶けつつある雪、あるいは雨や濃霧と雪が入り交じって降ること*2だそうです。正解は坂元さんに聞かなければ分かりませんが、雨か霧か雪か分からないグレーな状態とはまさに白黒つかないカルテットの状態と重なります。

 

 

 

 

 

 予想以上に書いてしまった。でも、あげればきりがないほど本当はあるんです。そのくらい名台詞の宝庫でした。家森さんにいたっては好きなだけとか言われたいだけとかで書いてしまってるひどい...。

皆さんの好きなセリフは何でしたか?きっと見てる人によって忘れられない言葉も違うだろうし、何年か後の私が見たら感じることが違うだろうなと、そんな言葉が散りばめられたドラマでした。

 

守るものができたとき、人は変われるのか【アイアムアヒーロー】

 

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(引用:http://eiga.com/movie/80485/photo/)

 

監督:佐藤信

原作:花沢健吾

脚本:野木亜紀子

製作:市川南、寺島ヨシキ

出演:大泉洋有村架純長澤まさみ、他。

日本、2016年、127分、15R+

配給:東宝

 

 

*ざっくりあらすじ

 冴えない漫画家アシスタント、鈴木ひでお。謎のウイルス、ゾキュンの登場で彼の平凡な日常が一転する。

 

 

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 先日、連載の最終回が話題になったアイアムアヒーロー。予備知識無しで見ましたが、、、。正直、甘くみていました。大泉洋さん出ているし予告もコメディチックでPOPな感じ、ゾキュンってなんか可愛い響き(?)、これならホラー大苦手な私でも見れそう!それにリングや呪怨系のお化けは無理だけど、今回はゾンビだし!バイオハザードは見れるし!  と軽い気持ちで見たのが間違いでした。

 

 

 

めっちゃ怖いやんけ

 

 

 

予想以上のグロホラー。特にグロが凄まじい。驚きと同時に見た後はぐったり(汗)ごめんなさい、何度か目を逸らしてしまいました。いやはや、ホラーがだめな方はあまり無理しないで下さい。苦手だけど見たい方は晴天の昼間にでも見てください。夜見ると夢にゾキュンが出るかも。。。

 

 

 

 安定のダメヒーロー

前から好きな役者さんでしたが、更に大好きになりました。大泉さんがいると場が一気にやわらかくなるというか優しくなる、そんな存在の大泉さんが本当に好きで、そんな雰囲気がこの映画にも少なからず出ていました。緊張感漂う場面(≒怖い場面)に出てきてくれるとめちゃくちゃほっとしました(泣)そしてものすご~くかっこよいんです。ラストの銃撃シーンは息をするのも忘れるほどです。人を守る強さと優しさと泥臭さが、大泉さんを通してひしひしと伝わりました。私もおんぶしてほしいし守られたい。

映画は真夏の韓国で行われたそうです。確かに車が回転したり、日本では難しそうな大規模なシーンが盛りだくさん。ダイナミックなシーンを撮ろうとすれすれを狙うあまり、大泉さん軽くひかれたらしいです、車に。もちろん速度も遅くて怪我はなかったそうですが、こういうことをしてしまう彼が大好きです。(笑)*1

 

一番恐ろしいのはゾキュンではなかった

ゾキュンも十分恐ろしいですよ。メイクやCGで人間とは思えない姿、行動に直視ができないほどです。でもやっぱり怖いのは人間でした。危機的状況になると人間は、人間がすることか?と疑うような残酷なことも平気でしてしまうのでしょか。裏切りや奴隷制度、ヒエラルキー下に置かれた人々を見ていると、いっそゾキュンになった方が楽なんじゃないかとさえ思いました。(特に吉沢悠さんが素晴らしく怖い。人間の目をしていなかった。) 自分のことしか考えられない人達ばかりな中で、唯一信じられるのはひでお(大泉洋)だけ。周りが全員敵に見える中でも、決して屈しずに行動をするひでおの姿は、昔のひでおではもうありませんでした。

 

 

人間とゾキュンのハーフ

有村架純さんが演じるヒロミちゃんは人間とゾキュンのハーフ。 人間とゾキュンのハーフなんて未知のことで難しかったとおっしゃっていましたが、見事な(可愛い)ハーフでした。表情を動かしすぎると人間ぽくなるし、かといって、無表情だと人間ぽさがない。繊細な顔の表情が素晴らしかったです。

生き延びた一人の女性を演じた長澤まさみさんは、とにかく綺麗!スタイル抜群でアクションも美しい!斧をふり上げても美しい。

話がそれますが、この映画がより怖く感じた理由は、登場人物が私たちとそう変わらないことだと思いました。ビームが出るような武器があるわけでもない、モビルスーツを着て普段よりも戦闘力が上がるわけでもない。ぺらぺらの洋服を着てビービー弾や斧、トンカチでゾンビに挑むのです。次元の違う世界ではなくてリアルな世界に感じられる部分が多く、それらが怖さをより倍増させました。

 

 

ラストは原作に忠実に終わっています。

映画の最中に、早く終わって!!と思ったのはつまらないからではなく、早くゾキュンが目の前からいなくなって安心したかったから。めちゃくちゃのめり込んでいる自分にじわりますが、こんな風に早く終わってほしいと思う気持ちは初めてでした。

豪快、残虐、絶恐。日本のゾンビ映画、甘く見てると痛い目にあいます。

 

 

 

~オススメ場面賞~

グロホラーが好きな人、ハラハラしたい人向け、(苦手な人は大勢で見るべき。)

 

www.youtube.com

 

 P.S.ゾンビ役でメイプル超合金がエキストラとして出ているので探してみてください。隠れミッキーならぬ隠れメイプル超合金

生きる希望を繋いだのは、無限の愛【博士と彼女のセオリー】

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(引用:http://eiga.com/movie/81187/)

 

監督:ジェームズ・マーシュ

製作:ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、リサ・ブルース、アンソニー・マッカーテン

出演:エディ・レッドメインフェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、他。

2014年、イギリス、124分

配給:東宝東和

原題:The Theory of Everything

 

 

*ざっくりあらすじ

難病ALSになってしまったホーキング博士と、彼を支えるあらゆる人の生きる希望を描いた感動の実話。

 

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ずーっと観たかったのですが、観るのを怠っていた映画。やっと見ましたが、期待以上でした。素晴らしかったです。 なんといっても、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインは感嘆の息がもれるほどの演技でした。難病を描いた映画ですが、ホーキング博士の発する、決して多くない言葉にユーモアがあり、そこまで重くならずに見ることができると思います。彼の妻を演じたフェリシティ・ジョーンズの力強い演技にも心をうたれました。

また、シーンごとに違う色味、フィルターを通していてすごくきれいでした。青みがかったり、セピア調になったり、もちろん鮮やかなカラーもあったり、色合いがとってもかわいくて目に優しい(?)映像でした。

 

エディ・レッドメイン

リリーのすべて」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」などで主演を演じる今大人気の彼ですが、まだ上述した2作品は見ていないので必ず観ます...。ですが、この映画を見れば彼がいかに素晴らしい役者なのかすぐに分かりました。難病を“演じる”ことがどんなに難しいことかは想像に易いです。彼は相当観察して勉強したのだなと感じるほどに完璧に演じていました。徐々に体が変化していく様もリアリティーがありました。

脳は何も異常はないのに、身体が動かなくなっていく、話せなくなっていく。最終的には目しか動かなくなりますが、それの演技にも彼らしさが出ていて感情が読み取れるようでした。それにしても、なぜ医療が発達した現代に治療法がないのか。医者でも研究者でもない私が言うのは簡単なのですが...苦しいです。

 

“ただ敗北に向かうだけ”の現実に屈しなかった妻

彼と子供を女手一つで世話して生活することがどれだけ大変なことか、この生活が現実で起こっていることに言葉がでませんでした。強いです。なぜここまで前しか向かない生活ができたのだろう...彼女は彼の病気に一切負けることなく、病気や過去を後悔しない“今”を生き続けていたからだと思いました。たとえ涙しても、彼女の目には負けないと訴える強さがありました。

また、周囲の献身的な配慮と助けがありました。一人で抱え込まずに手を借りることは、負けではなく感謝すべきことだと思います。誰かが誰かを想いあっていることが知れる、第三者視点で見れる映画の良い点ですね。

関係ないですが、親友のブライアンがスマートでかっこいいです。

 

時間は巻き戻せる

ホーキング博士はサイエンス専攻でして、またしても文系の私には頭がついていかない...(泣)ブラックホールと時間について研究を始めます。ブラックホールや宇宙と関連しているからか、円系のものが多くみられました。窓や目、螺旋階段など。逆に彼が不在のキャンプ場のシーンは円系のものがなく、角がとがったテントが印象的でした。

ラストのホーキング博士のスピーチは生きることの原点を教えてくれます。

 

個人的に映画のラストが意外で、映画みたいに綺麗に終わらないことがさすが実話だなーと。こういう生き方もあっていいんだなと、視野が広がる映画でもありました。

 

~オススメ場面~

生きることに辛くなった時、愛することが分からなくなった時に。

 

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