「HK/変態仮面」/ネタバレ無、映画レビュー感想
(http://eiga.com/movie/78206/)
監督:福田雄一
原作:あんど慶周
脚本:福田雄一
脚本協力:小栗旬
2013年、日本、105分
配給:ティ・ジョイ
*ざっくりあらすじ
変態のサラブレッドとして生まれた変態仮面は、変態という名の正義であらゆる悪を退治していく。本物の変態とは。
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もうさ、鈴木亮平なにしてんの。(笑)初めから最後までまともなことを言っている人がいなくて辛い。(笑)役者さんたちは本気で演技しているのがまた辛い。(笑)これカットがかかった後に皆で爆笑しているのか、大人な対応をとっているのか非常に気になるところですが、このような個性爆発キャラを演じきった俳優さんたちはぜったい良い人達だと確信。 CGやセットにB級感がありますが、出演者が豪華なのでそんなに感じません。特にCGはやっつけ具合が最高です。
ただの通りすがりの変態です
鈴木亮平は俺物語!とは対照的な、鍛え上げたマッチョ体型でとってもかっこよかったです。彼の見た目にこだわるストイックな役作りは惚れ惚れします。なのに、網タイツにパンイチ、極めつけはパンツをかぶって爪先立ちしている姿はもう見ていられません。なにげに美脚なのが目につきます。しかし、ここまでの変態仮面を演じるには彼が最も相応しいだろうと映画を見て思いました。ここまでふりきってやること自体が素晴らしいです。
鈴木亮平さんは、映画「ホットロード」では族のトップを演じていたり、、ほんとにどんな役もできて大好きです。固定したイメージがつきづらいですね。
海野先生…
安田顕さんは、SPECの海野先生役の印象が強く、冷静沈着な大人のイメージがありました。しかし、ここでは不治の病レベルのやばいやつになっていました。なぜオファーを受けたのか謎すぎます。笑いをありがとうございます。変態仮面以外の役者さんたちも中途半端に演技する人がいなく、見ていてただただすごいな...と笑うしかありませんでした。愛子ちゃん役の清水富美加ちゃんも可愛かったです。
映画館で見た人は「変態仮面1枚下さい。」と言ったのかな。「HK1枚下さい。」でもいいみたいだけど隠語みたいで勇気いるな~(笑)
んで次作もあるんかい。(笑)
~オススメ場面賞~
同性の友達と、落ち込んでいる時や笑いたい時に見たいで賞
「オデッセイ」/ネタバレ無、映画レビュー感想
(http://eiga.com/movie/82409/)
監督:リドリー・スコット
製作:サイモン・キンバーグ、リドリー・スコット、マイケル・シェイファー、アディッティア・スード
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ、他
2015年、アメリカ、142分
配給:20世紀フォックス映画
原題:The Martian
*ざっくりあらすじ
火星にとり残された一人の人間、マーク。彼はどうやって生き延びたのか。そして、彼は地球に帰ることができるのか。
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もし地球上に自分しかいなかったら?...このような究極の質問ってよくありますよね。でも本当に自分しかいなくなってしまったら、あなたはどうしますか?
オデッセイでは火星に一人取り残されて生活をしていく様子が描かれています。想像しただけでも底の見えない絶望に駆られます。それでも、諦めずにあらゆる方法を尽くしたマークに生命力の強さをひしひし感じました。人間は強い。
究極の環境でいかに人間は生き延びられるのか。万が一、私も星でひとりぼっちになったらこの映画を思い出したいです。(?)
宇宙とか科学とか物理って何?
科学や物理、宇宙が好きな人、詳しい人はこの映画めちゃくちゃ面白いと思います。逆に詳しくない私にとっては、正直科学の説明やよく分からない単語が出てきた時はちんぷんかんぷんで頭がついていきませんでした...。(頭悪くて恥ずかしい...)でも図で分かりやすく表現してくれたり、これからやろうとしていることを説明しているので、その後説明していたことを実際に実行してくれます。ですので説明が分からなくても、あ~!さっき言っていたことはこういうことだったのか!と分かると思います!なので科学用語が出てきてもめげないでください!(馬鹿の露呈...)
でも、宇宙って面白いですよね~。火星も知らないことだらけだったし、宇宙船内部も近未来でかっこよかったです。宇宙に行ってみたいとは思いませんが無重力は体験してみたいです。
どうやって生き延びるのか
序盤早々に、マークは火星に取り残されたこと、ここでどう生きていくかを瞬時に頭で整理して行動へとうつします。その立ち直りがかなり早くて、もし私ならパニックになって何もできないなと思いました。いつ死ぬか分からない状況で、楽しそうに食料を作ったり火星を移動したり、、、たまに考えがかなりぶっとんでたけど...でも宇宙飛行士ってそうなのかな。偏見?死の危険にさらされても冷静に行動しているところはただただ尊敬です。
しかし宇宙飛行士って何でもできるんですね。それほどの訓練をしてきているから宇宙に行けるわけですけど本当にすごいです。
マークには、生きることを諦めない心の強さと、目の前の問題を着実に処理する冷静さがあったことで生き延びられたのではないかと思います。ラストシーンでの彼のかみしめた涙に、言葉にならない嬉しさを感じてウルっとしました。
仲間を信じること
マークの他に、宇宙飛行士の仲間やグランドスタッフも本編では多く描かれています。マークが一人で生き抜く過程も見ごたえがあるのですが、マークを助けたいけどどうすれば...という仲間の葛藤も見ごたえがあります。なぜマークが生きようという気持ちを持ち続けることができたのか、それは仲間への信頼が大きかったと思います。やはり人間は一人では生きられません。
絶望的な状況になっても必ず何かできることはある。どれだけ小さくて意味のないと思う事でも。それを必死に考え決して諦めない。そこにしか、希望はない。
地球に住む私たちは危機的状況が襲い掛かっても諦めるべきではありません。少なくとも、火星よりはモノや情報、絆が豊富にあるのだから。
~オススメ場面賞~
宇宙や科学に興味がある人、火星でたった一人宇宙生活を体験してみたい人、そして生きるエネルギーをもらいたい人向けで賞
「ピクセル」/ネタバレ無、映画レビュー感想
(http://eiga.com/movie/80679/)
監督:クリス・コロンバス
製作:アダム・サンドラ―、マーク・ラドクリフ、クリス・コロンバス、アレン・コバート
出演:アダム・サンドラ―、ケビン・ジェームズ、ミシェル・モナハン
2015年、アメリカ、105分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテイメント
原題:Pixels
*ざっくりあらすじ
1982年、地球は宇宙人と交流を図るために宇宙へビデオメッセージを送る。しかしビデオに映っていたゲームを見て、宇宙人は地球が宇宙を滅ぼそうと計画だてていると勘違いし地球に乗り込んでくる。
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どんな内容か予想がつきませんでしたが、アクションもあり笑いもありでライトに見れました。
本当にたくさんのゲームキャラクターが登場します!出てきたキャラクターで分かったのは、パックマンとドンキーコングだけでした。私はゲームに詳しくないのでそうでもないですが、ゲーマーの方にとって、この映画はすごく興奮するのではないでしょうか。 特に、昔のゲームをやっていた人にとっては夢物語というか、子供の頃に戻ったようにわくわくできると思います。
地球に乗り込んでくる設定
なぜゲームのキャラクターが地球を襲うのか疑問でしたが、まさかの勘違い(笑)そして宇宙人から送り込まれたということでもう何でもありな設定です。パックマンが大きく取り上げられていますが、パックマンの根本のゲームルール自体知らない人は話についていけなさそう。しかも、今回パックマンが悪者になるので余計混乱するかも。
ゲームクリアか、全滅か、そこまでドキドキしませんでした。崩壊する建物も立体のキューブ型に崩れるから怖くないし、ゲームキャラクターにやられても死ぬわけじゃないし優しい戦いでした。(笑)唯一、宇宙を裏切ったタコみたいなキャラクターが可愛かったです。
~オススメ場面賞~
友達とわいわい見たい(特に昔のゲームソフトをやっていた人・ゲーマーはわくわくできる)で賞
「I LOVE スヌーピー」/ネタバレ無、映画レビュー感想
(http://eiga.com/movie/80743/)
監督:スティーブ・マーティノ
原作:チャールズ・M・シュルツ
脚本:クレイグ・シュルツ、ブライアン・シュルツ
アメリカ、2015年、88分
配給:20世紀フォックス映画
原題:The Peanuts Movie
* ざっくりあらすじ
スヌーピーとチャーリー・ブラウン、そして彼の個性的なお友達との日常を描いたお話。そんな日常が一変、向かいに引っ越してきた転校生にチャーリー・ブラウンは恋をしてしまう。
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スヌーピーのアニメは初めて見ました。スヌーピーの表情からほんわかしたアニメーションなのかと思っていたら、アグレッシブでびっくり。(笑)トムとジェリーのような疾走感があります!そしてスヌーピーってあんなに表情が豊かなんですね。目が線じゃないスヌーピーが見れます。
子供と犬が主人公なだけに、英語も分かりやすい短いセリフが多いと感じました。(私には難しかったですが...^^;)英語をお子さんの耳に慣れさせたい!慣れ親しんでほしい!とお考えの方にはとても良いと思いました。
チャーリー・ブラウンや彼のお友達がどんな声で話すのか、どんな性格なのか、もはや名前は?といったように、スヌーピーのことを知っているようで全く知らなかった私にとって新発見が多かったです。スヌーピーの飼い主であるチャーリー・ブラウンはとても優しい少年。しかしとってもおっちょこちょいで何をしても何かしら問題を起こします。(のび太っぽい。)そんな性格は好きな女子を振り向かせる時にも出てきてしまって、彼は自身喪失。でも彼のすごいところは、立ち直るのが早く、何事も絶対諦めない点です。すごく応援したくなります。
個性的な仲間たち
仲間たちが個性的すぎます(笑)結構衝撃でした。金儲けを考えていたり、自分が一番かわいいと自負したり、ほこりまみれのよく分からないキャラクターもいたり、奇抜なキャラクターしかいません。しかし、個性爆発な子たちをクラスの誰一人毛嫌いしていない描かれ方は少し感動しました。それがあなたなんだよと、当然のように認め合えるクラス像が素敵でした。余談ですが、先生の声がトランペットのような音です。何を言っているのかは子供達の返しで想像するしかありません。大人は入れない世界観?がおもしろかったです。
進化するアニメーション
3DCGという立体的なアニメーションで描かれたスヌーピーですが、2次元のアニメと比べるとスクリーンの中に奥行きが出てきます。もちろん映像も綺麗です。特に私が思わず見てしまったところは、彼らの髪の毛です。1本1本綺麗に梳かされている髪の毛も、ぼさぼさな毛も、数本しかない毛も、質感がどれも違うように見えて興味深かったです。
アニメーションはこれからどんな風になっていくのでしょうか...楽しみです。
~オススメ場面賞~
英語に慣れ親しみやすく、子供向け(中学生くらいまで)。一生懸命やることや人を思いやる気持ち、素直でいることをチャーリー・ブラウンが教えてくれるで賞
「ピンクとグレー」/ネタバレ無、映画レビュー感想
(http://eiga.com/movie/81653/photo/)
監督:行定勲
原作:加藤シゲアキ
脚本:蓬莱竜太、行定勲
2016年、日本、119分
配給:アスミック・エース
*ざっくりあらすじ
ある日、声をかけられ芸能事務所に入ることになった幼馴染のゴッチとリバちゃん。しかし売れていくのはゴッチだけで、親友だったはずの二人の関係はぎくしゃくしていく。そんな中、突然ゴッチは死んでしまう。
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面白かったです。私はすごい好きした。この感じ。
「62分後の衝撃」という謳い文句だけは知っていてそこに近づくにつれドキドキしながら見ていましたが、衝撃というか、混乱でした。?マークが頭にいっぱい浮かびましたが数秒後には 全てが逆転していく、今までにない怖さを感じました。(ホラーではないです)今まで見せられてたのはなんだったの?って(笑)自分の読みもあったのですが、はずれただけにやられた~~と思いました。
前半と後半で全く違う映画のようです。一つの映画で二度楽しめます。(言い方)非リアルがリアルであり、リアルが非リアルであり、非リアルの方は死んでいるけど生きていて、リアルの方は生きているけど死んでいる。小説は読んでいないのですが、これをNEWSの加藤君が書いたなんて激熱。中島君もそうですが、ジャニーズほんと多彩ですね。この映画はネタバレせずには言えないことが多すぎて、あらすじもどう書けばいいか悩みました。是非見てほしいです。
中島君て野ブタに出ていた亀梨の弟役してた子ですよね??私の中島君はそこで止まっているので、今回親戚のおばさんのように成長した姿を見てしまいました(笑)もちろん子役時代とは違い、スクリーンデビュー作で主演に抜擢された彼の演技はお見事だったと思います。周りの菅田将暉、夏帆の俳優陣に引っ張られたのかもしれませんが、ジャニーズとしてではなく、俳優・中島裕翔としての彼がいました。涙も血も怒りも、顔もぐしゃぐしゃになる、かっこよくない演技がかっこよかったです。(顔ぐしゃぐしゃになっても美しいんですけどね、時に横顔が!!)
ベッドシーンがあったり半裸のおねえちゃんが...とか結構過激な場面もあって、ジャニーズの中島君目当てで見た人は大丈夫だったかな...と見ながら余計な心配をしてしまいました。
これからの彼の作品も楽しみです!
すごい…と眼を輝かせてしまうほどお二人に見入ってしましました。菅田将暉はさすがという感じです。彼のおかげで彼が出ている作品は、見ている人をぐっと作品にひきずりこませる魅力が増すと思います。最早怖いです。そして、予想外だったのが夏帆ちゃん。夏帆ちゃんて学校へ行こう!を見ててもほわーんとしてて素でもそんな感じなんだなと思っていて、今回も序盤はそんな癒し系の夏帆ちゃんでしたが、後半は夏帆ちゃんの演技の力に驚きました。ゴミみたいな女役もできるのかと。
二人に加え、中島君の3人がこの作品をとっても魅力的にしてくれたと思います。
映画のメッセージ
好きな作品になりましたが、ただ、ラストの場面がいまいち消化できませんでした。ゴッチの死の理由もよく分からなかったし(頭悪くて恥ずかしい...)遺書の内容も謎なままだし、なぜそこからリバちゃんが日の目を浴びたのかも。時間の関係でカットだったんですかね。小説にはきっと事細かに書かれていると思うので読みたくなりました。
自殺を肯定する言葉がありましたが、うーん。自分だって自分がよく分からないのに、他人が自分のことを分かるわけがない。自殺する者の気持ちなんて分かるわけない、ということでしょうか?親友でも結局他人は他人、分かることなんてほんの一部であり詮索してもしょうがない、比べてもしょうがない。自分ですら自分のことが分からないのですから。
~おすすめ場面賞~
カップルよりも一人か友達と、映画に騙されたい人向け。あと夜見るとめちゃくちゃセンセーショナルな気持ちになって辛いので日中見た方がよろしいかと思いますで賞
釜山映画祭の舞台挨拶を見たのですが、中島君と菅田君は公私ともに仲が良いみたいで胸熱です。監督曰く、菅田君は1テイク目が一番良くて、中島君は10テイク目が一番良いとおっしゃっていたところが面白かったです。だんだん良くなる人とだんだん悪くなる人と。笑
後、お互いの嫉妬する部分も興味深かったです。
「俺物語!!」/ネタバレ無、映画レビュー感想
(http://eiga.com/movie/82239/photo/)
監督:河合勇人
脚本:野木亜紀子
2015年、日本、105分
配給:東宝
*ざっくりあらすじ
男が惚れる漢、剛田猛男。その見た目から不審者扱い・親戚のおじさんと言われることもしばしば。ある日、男に絡まれている大和凜子を助けた猛男は彼女に一目惚れしてしまう。
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漫画は未読だしネタバレもせずに鑑賞しましたが、ただただ笑いました(笑)これは映画館で観たら大変なことになっていたと思います(笑)でも、こんなにも最初から最後までずーっと笑顔で見れた映画は初めてです。恋する初々しさにほのぼのしました。
剛田猛男について
名前からしてもう面白くないですか?絶対強いじゃないですか。中3の設定も笑うしかありません。太い眉毛にもみあげ、人一倍でかい体がインパクト大です。慣れるまでに時間がかかってしまい、出てくるたびに笑ってしまいました。親友役の坂口健太郎さんと並ぶと互いの太さ、細さが目立つ目立つ。
猛男役の鈴木亮平さんは映画のために30kgの増量をされたそうですが、その仕上がった体格と持ち前のお芝居で、原作の雰囲気を壊さずに映画化できたのではないかなと思います。
ピュアすぎる猛男について
大きな体格に似合わずとってもピュアな猛男。ピュアすぎてこっちが何とかしてやりたくなります。そしてふざけるなと思うほど性格が優しく、自己犠牲も厭いません。自分の気持ちより相手の気持ち、です。男が惚れるのも分かります。
ただ見た目が親戚のおじさんなだけにJKには一切モテません。モテない描写が切なすぎます(泣)
猛男を好きになる女
そんな猛男に惚れた大和凜子役の永野芽郁さん、笑顔が可愛すぎます。小動物系女子。泣く演技、目に涙を溜めるのが上手いです。常にうるうるしてます。あと足細すぎ。
猛男の見た目も好きみたいだけど、内面をかっこいいと思ってくれる人が現れて良かったね――猛男ーー(泣)しかし、猛男は自分のことを好きなんてあり得ない!と彼女の気持ちに気づきません。ここで両思いなのにすれ違いが生じるのですが、二人とも片思いを諦めるのではなく、自分の気持ちより相手の幸せを優先していることに忘れかけてた初々しさを久しぶりに感じました。薄汚れた心が浄化されてゆく、、、。
オススメ場面賞
~THEピュアすぎるラブコメを見たい人におすすめで賞~
私が【逃げ恥】で泣いてしまう3つの理由
今期、いや、今年最も注目を浴びているドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」
私も毎週欠かさず見ています。そして毎週泣いてしまいます。ここまで毎回泣きながら見るドラマは初めてかもしれません。
しかし感動ドラマではありません。正直笑えるポイントがたくさん!(笑)俳優さんたちの表情や動き、掛け合いや言葉回し、もう笑っちゃいます。加えて、情熱大陸やサザエさん、エヴァなどのパロディがわんさか出てくるのです。第2話では「NEWS23」のパロディで始まるのですが、録画を見た時は録画失敗したと焦るほどクオリティも高いパロディとなっております。安心してください、逃げ恥です。
残すところ後1話となりましたが、ざっくりあらすじをいいますと
みくり(新垣結衣)と平匡(星野源)が契約結婚するお話です。契約結婚とはお給料が発生する結婚のことで、みくりが雇用者・平匡さんが雇用主の関係からストーリーは始まります。(超ざっくり)
なぜ泣けるのか?今回はムズキュンではなく泣けてしまう原因を考えてみたいです。
①俳優さんたちの演技
私は漫画の逃げ恥を読んだことがないのでなんとも言いづらいのですが、配役は見事だったと思います。今考えても他の人たちでは考えられないほどにはまっていると思います。はまりすぎて素で演技しているんじゃないか?と思える自然さです。主役の2人以外も、 古田新太さんに石田ゆり子さん、大谷亮平さんや藤井隆さんなど脇を固める俳優さんたちも濃い!強い!!おもしろい!!!どの人が主役になってもいけそうなくらい、全員が個性的です。
私が泣けるのって、言葉はもちろんですがその言葉を伝える表情や声色、心をのせて丁寧に、少々乱暴でも、真っ直ぐ届けてくれる俳優さんたちの演技が相乗効果で伝わるので泣けるのです。
②言葉がささる
逃げ恥視聴者は”言葉”にやられる人も多いのではないでしょうか?逃げ恥は心に留めておきたい言葉が本当にたくさん出てきます。でも心に響く言葉は人それぞれで、それもまた面白いです。
「運命の相手っていうけど、私そんなのいないと思うのよ。運命の人に、するの。」
「帰国子女でも、綺麗な文章を書く人はたくさんいるからそれを言い訳にはしたくなかったんです。」
「今一人でいる子や、一人で生きるのが怖いって女の子たちが、ほら、あの人がいるじゃない!結構楽しそうよ。って思えたら少しは安心できるでしょ?だから私はかっこよく生きなきゃって思うのよ。」
まだまだありますが印象に残っている言葉です。 私は帰国子女でもキャリアウーマンでもないけれど、やっぱりどこか思い当たる部分があるからこの言葉たちに泣けてしまうのだと思います。逃げ恥の言葉は、固まった価値観を崩してくれたり、こういう見方もあるよって教えてくれたり、時に厳しく、時に優しく今の私たちを包んでくれます。
皆さんの泣けた逃げ恥言葉も気になります!
③不意打ちにくる感動
不意打ちってよくあると思います。不意打ちでされることって心臓が高鳴るようなドキッとなるような驚きがあります。でもその不意打ちが2回続くとそのドキドキが最高潮になり、その行動や言葉の思いを感じて涙腺にくるのです、私は。(笑)
例えば、みくりと平匡が週一でハグをする日を設けるのですが、みくりが違う日にハグの前借りをお願いする場面があります。今日はハグの日じゃないのにハグするだけでキュンなのに、その後平匡がとった行動に涙腺崩壊でした。星野源さんのぎこちない演技も素晴らしかったです。
言葉でも同じことが言えると思います。「運命の人なんていない。」で一回ドキリとさせられ、「運命の人に、するの。」で、はい、泣けます。
他にも、手を繋ぐだけでも良かったのにそこから更にファーー!?みたいな場面や(語彙)、最後の一発だと思っていたらまだ一発残ってた、みたいな場面がたまらないです。
***
感動する場面傾向に限定して書きましたが、ムズキュンや名言、社会に対する問題待機や笑えるシーンに限定してもいくらでも語れそうです。ムズキュンだけじゃない、面白いだけじゃない、そんな逃げ恥が大好きです。泣ける場面って人それぞれですし、泣けないことは悪いことではなくて、泣けるから良いドラマとは限らなくて。ただ私はこのドラマで泣くとは思っていなかったし、こんなにも密度の濃い時間を与えてくれて、普段絶対泣かない歯をくいしばるタイプの私があったかい涙を流したのは久しぶりでした。
ちょっと風変わりなラブストーリーだと思っている人は良い意味で裏切られる思います、ぜひ見てほしいです。
今さら感が否めないですが書けてよかったー。最終回まであと2日。泣