オレンジと緑

気ままに。見た映画の備忘録にしていきたいです(ネタバレ無し)

「魔女の宅急便」/ネタバレ無し、映画レビュー感想

 

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監督:清水崇

企画:小川富子

出演:小芝風花広田亮平尾野真千子、吉田羊、他

2014年、日本、108分

配給:東映

 

*あらすじ

13歳の魔女キキは一人前の魔女になるため、町中に幸せを届けるお届け屋さんとなる。

 

***

魔女の宅急便」といえば ジブリ映画!その実写化ということでどんなものになっているのかわくわくしながら鑑賞しました。

最近のものにしては結構CG感がすごかったです。低空飛行は本当に飛んでるように見えるますが、高度が上昇するにつれてCG使ってます!感が(笑)ジジもCGでした、本物でやるのは難しいか...。

 

 

 

 

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ジブリ 映画との比較

まずびっくりしたのが、ジブリ映画とは全く違う映画になっていること。魔女宅といえば、ルージュの伝言やさしさに包まれたなら!というくらい歌が有名なので、流れるだろうと思っていました。が、流れませんでした。登場人物、ストーリーもジブリとは全く違うので別物の映画として捉えた方が見やすいと思いました。

 かといって残念な映画なのではなく、むしろ音楽も実写版に合った音楽になっているので違和感は感じません。島の風景もとっても美しいです。登場人物は新キャラがたくさん出てきますが、どれも個性的な人たちばかりだったのでもう少し各々を深堀りした時間があったら良かったかなと思いました。(最後に無理やり終わらせた感が...汗)

 

 

  おそのさんのパン屋とキキ母の薬屋

私がこの映画ですごく気に入った場所は、おそのさんのパン屋とキキ母の薬屋です。こんな所に住みたい!働きたい!と思わずにはいられませんでした。  植物を上からぶらさげたり、花いっぱいのお家もインテリア好きな人にはたまらないと思います。パン屋はロケーションが最高でした。海を見ながらパンを食べれるパン屋って憧れでしかない...。

 ただ、一軒一軒は西洋風な家・お店が目立つのですが、通りは昭和のような商店街通りで、時代背景がいまいちつかめないセットや風景で不思議な感じでした。そこが狙いなのかもしれませんが...。

 

 

異質な新井浩文さん

登場人物の中でひときわ目立つ新井浩文(笑)魔女宅という平和な舞台で、現代のような怒号でキキに目くじら立てる役は異質で普通に怖かったですが笑、とにかく個性的で面白かったです。でも実は優しい動物好きな役なのです。

 

 

 主役の小芝ちゃん、めちゃくちゃ可愛いです!色白で、細すぎず太すぎずで普通の女の子って感じがすごく良い◎特に一番良いなと思ったところは声です。声優にもなれそうな可愛いらしい声でした。

 

 

~オススメ場面賞~

 ジブリの実写に興味がある方に、ほのぼのしたいときに。

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やっとカルテット見ました(印象に残った言葉集)

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 今さらながらカルテットを見終わりました。前期の逃げ恥から一転、暖色から寒色に変わったような、春夏から秋冬に変わったような、4人が醸す大人の雰囲気に最初こそついていけるかと心配でしたが心配ご無用でした。逃げ恥もカルテットも雰囲気やストーリーが違えど、メッセージ性がすごかった!特にカルテットは台詞回しが秀逸でしたね。脚本家は「最高の離婚」や「mother」を手がけた坂元裕二さん。超大人な話を、大して明るい人がいるわけでもないのに重たくならずにむしろ笑ってしまう場面があったのは、坂元さん独特の台詞回しのおかげだと思います。逃げ恥より視聴率が悪かったのは録画組が多かったからだとネットニュースで見ましたが...何回も見て坂元脚本を読み取りたいファンがたくさんいらした気持ちも分かります。そんな私も録画組でしたが、鈍感人間は深い考察もなくただただ楽しんで見てしまいました(汗)しかも超時差を発生させて完全にのり遅れましたが、自己満で書いていきたいと思います。

今回は、私がカルテットの印象に残った台詞を独断と偏見とただただ記憶力に任せて書いていきたいと思います。曖昧な記憶から述べているので間違いがあったらごめんなさい。

 

まず真紀さん(松たか子)の台詞から...

愛しているけど好きじゃない(第1話)

真紀さんが夫さんに言われた台詞なのですが、うわぁ~~そうか~~と苦しくなりました。「好きだけど愛していない」は分かりますが「愛しているけど好きじゃない」は完全に自分の当たり前がひっくり返りました。愛しているが好きを包括しているのではなく、愛していると好きは別個のものだとは。夫さんとの過去が明らかになる回では、結婚を境に互いの“愛している”と“好き”が徐々にかみ合わなくなっていくさまが描かれているのですが本当に切なかった。真紀さんは家族になったことで、好き→愛しているに。夫さんは愛している→好きに。同じ情でもここまで違うものなんですね。   まだまだ咀嚼しないと分からないことだらけですこの言葉は...。

 

ありガトーショコラ(第5話)

これは4人が3流のお仕事をする時に用意されたキメゼリフです。真紀さんの担当がこの、ありガトーショコラ。3流のお仕事とか絶対ヤダ!!!と言いはるすずめちゃんに、真紀さんが真面目に説得してすずめちゃんが何とかやってくれる気になった最後に「...ありガトーショコラ」とお礼を言ったときは笑いました(笑)重たい雰囲気が滑稽になる瞬間がカルテットには度々あって不意を突かれて笑わされることが多かったです。

 

泣きながらご飯を食べたことがある人は生きていけます(第3話)

この言葉に救われた人、多くいるんじゃないかと思います。すずめちゃんの父親が亡くなった時、病院に行きたくないすずめちゃんを普段の真紀さんなら引きずってでも行かせたと思うんです。でもそこで真紀さんはすずめちゃん側についた。いろんな事情や感情がある中で、時に正しい行いは必ずしも正しいとは限らない。泣きながらご飯を食べるすずめちゃんにうるっとしました。

 

 練習したから失敗するのが怖いんです(キッチン綺麗にしたから、ご飯作りたくないのといっしょですね)(第2話)

 矛盾してるけど分かるーー!練習していなければ失敗しても、練習してないしって言い訳できるけど、練習したのに失敗した時って自分をどう慰めていいのか分からなくなる。辛い。

 

いなくなるのって消えることじゃないですよ。いないってことがずっと続くってことです。いなくなる前よりずっとそばにいるんです。(第2話)

ハッとした言葉。肉体がなくなったからって存在がなくなるわけじゃない。

 

 二人目、別府くん(松田龍平)

 

僕には夢があって、一度でいいからわがままし放題して、みんなから「破天荒な人だ」って言われることです(第5話)

一番まともな人、別府くん。視聴者が一番共感できる存在だったんじゃないでしょうか。でも、無意識にニットの袖をめくってて気づいたらタンクトップになってる人はまともではないかな。わがままというか、自分の欲求に素直になれる人が羨ましいなと共感した台詞。

 

 私、多分、結婚する(第2話)

この台詞自体は別府くんの同僚九条さん(菊池亜希子)が別府くんに結婚を報告した時の言葉。ここでは行間案件が盛り上がりました。“こっちから連絡するね”は“連絡してこないでね”の意味、とか。こういう直接は痛いので間接的につつく言葉って難しいけど、分かってほしいときもある。言う方は察してほしくて考えて言ってるけど、言われた方は分からないのかな~私も分かってない時あるんだろうな。“私、多分、結婚する”は“私の、結婚、止めて”です。ちなみに“私、多分君が好き”は“私、君が大好き”です。(今考えた)多分って言葉、憎いね~

 

 三人目、家森さん(高橋一生

あと君またトイレのスリッパ履いてらぁ(第2話)

ただただこの言い方が好きなだけです。台本にどう書いてあったんだろうと思うほど自然、というかほんと言い方が家森さんっぽくて良かったです。その後のすずめちゃんの「ごめんなさい...」が可愛すぎるのでセットで見てほしい。

 

すずめちゃんコロッケデートしてくれるの?幸せでしかないなぁ。(第10話)

幸せでしかないなぁって言われたいだけです。すずめちゃんに片思い中の家森さんはストレートに言うのに、性格ゆえ冗談ぽくなってしまう(にする)し、寸劇ですずめちゃんに振られて(自分から断ってって言ったのに!)何気傷ついてる姿は可愛かったです(笑)

家森さんうるさいと思う時、大体大切なこと言ってます(笑)から揚げとかパセリとか(食べ物ばかり)名場面ですよね。

 

 

最後、すずめちゃん(満島ひかり)。f:id:rma503:20170424010738p:plain

 猫があぐらかいていたんで(第2話)

言われた方も必死になって探すのがまた良い。すずめちゃんて明らかな嘘をつくんです。両親何しているの?って聞かれて「岡山できびだんご作ってます」とか(笑)もうそれ以上は聞けないよ、すずめちゃんの勝ち。幼少時代の影響もあると思うんですが彼女は本心がみえそうでみえない雰囲気がすごい(しその按排を出してくる満島さんの力量がやばい)。後これも一種の行間案件だと感じました、“あなたには言いたくない”。分かりやすい嘘に真面目に返されたら最悪。分かりやすい嘘は、そういうことです。

 

質問を質問で返すときは正解らしいですよ(第2話)

私素っ頓狂な質問されたら正解じゃなくてもびっくりして質問で返しそうだ...。でも嘘が顔に出るタイプとかはまんまと質問で返しそう(私)。こういう心理学?楽しい。そしてなんといっても別府さんとこの話をするすずめちゃんは恋する乙女すぎて可愛すぎました。この二人の会話シーンは動物は何が好きとか、アイスのくだりとか、カルテットの醍醐味が凝縮されていてすごく好きです。

 

好きだって忘れるくらい、いつも好きです(第8話)

好きすぎて四六時中あなたのこと考えてます。よりも、好き度が伝わる。というか四六時中考えてるは怖いな。

 

みぞみぞしてきました(第1話他)

すずめちゃんの代名詞。造語のようですが、近い言葉だと“ぞくぞく”だと私は思いました。その名の通り、みぞみぞ(ぞくぞく)した時に言いますが後半は全然使わなかったですよね?だから最終話のラストの言葉がみぞみぞしてきましたで、余計みぞみぞしました。でもみぞみぞがどうしても気になり “みぞる”という言葉を調べました。

みぞるとは、みぞれが降るという意味でした。そこで、みぞれを調べました(笑)溶けつつある雪、あるいは雨や濃霧と雪が入り交じって降ること*2だそうです。正解は坂元さんに聞かなければ分かりませんが、雨か霧か雪か分からないグレーな状態とはまさに白黒つかないカルテットの状態と重なります。

 

 

 

 

 

 予想以上に書いてしまった。でも、あげればきりがないほど本当はあるんです。そのくらい名台詞の宝庫でした。家森さんにいたっては好きなだけとか言われたいだけとかで書いてしまってるひどい...。

皆さんの好きなセリフは何でしたか?きっと見てる人によって忘れられない言葉も違うだろうし、何年か後の私が見たら感じることが違うだろうなと、そんな言葉が散りばめられたドラマでした。

 

「アイアムアヒーロー」/ネタバレ無、映画レビュー感想

 

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(引用:http://eiga.com/movie/80485/photo/)

 

監督:佐藤信

原作:花沢健吾

脚本:野木亜紀子

製作:市川南、寺島ヨシキ

出演:大泉洋有村架純長澤まさみ、他。

日本、2016年、127分、15R+

配給:東宝

 

 

*ざっくりあらすじ

 冴えない漫画家アシスタント、鈴木ひでお。謎のウイルス、ゾキュンの登場で彼の平凡な日常が一転する。

 

 

***

 先日、連載の最終回が話題になったアイアムアヒーロー。予備知識無しで見ましたが、、、。正直、甘くみていました。大泉洋さん出ているし予告もコメディチックでPOPな感じ、ゾキュンってなんか可愛い響き(?)、これならホラー大苦手な私でも見れそう!それにリングや呪怨系のお化けは無理だけど、今回はゾンビだし!バイオハザードは見れるし!  と軽い気持ちで見たのが間違いでした。

 

 

 

めっちゃ怖いやんけ

 

 

 

予想以上のグロホラー。特にグロが凄まじい。驚きと同時に見た後はぐったり(汗)ごめんなさい、何度か目を逸らしてしまいました。いやはや、ホラーがだめな方はあまり無理しないで下さい。苦手だけど見たい方は晴天の昼間にでも見てください。夜見ると夢にゾキュンが出るかも。。。

 

 

 

 安定のダメヒーロー

前から好きな役者さんでしたが、更に大好きになりました。大泉さんがいると場が一気にやわらかくなるというか優しくなる、そんな存在の大泉さんが本当に好きで、そんな雰囲気がこの映画にも少なからず出ていました。緊張感漂う場面(≒怖い場面)に出てきてくれるとめちゃくちゃほっとしました(泣)そしてものすご~くかっこよいんです。ラストの銃撃シーンは息をするのも忘れるほどです。人を守る強さと優しさと泥臭さが、大泉さんを通してひしひしと伝わりました。私もおんぶしてほしいし守られたい。

映画は真夏の韓国で行われたそうです。確かに車が回転したり、日本では難しそうな大規模なシーンが盛りだくさん。ダイナミックなシーンを撮ろうとすれすれを狙うあまり、大泉さん軽くひかれたらしいです、車に。もちろん速度も遅くて怪我はなかったそうですが、こういうことをしてしまう彼が大好きです。(笑)*1

 

一番恐ろしいのはゾキュンではなかった

ゾキュンも十分恐ろしいですよ。メイクやCGで人間とは思えない姿、行動に直視ができないほどです。でもやっぱり怖いのは人間でした。危機的状況になると人間は、人間がすることか?と疑うような残酷なことも平気でしてしまうのでしょか。裏切りや奴隷制度、ヒエラルキー下に置かれた人々を見ていると、いっそゾキュンになった方が楽なんじゃないかとさえ思いました。(特に吉沢悠さんが素晴らしく怖い。人間の目をしていなかった。) 自分のことしか考えられない人達ばかりな中で、唯一信じられるのはひでお(大泉洋)だけ。周りが全員敵に見える中でも、決して屈しずに行動をするひでおの姿は、昔のひでおではもうありませんでした。

 

 

人間とゾキュンのハーフ

有村架純さんが演じるヒロミちゃんは人間とゾキュンのハーフ。 人間とゾキュンのハーフなんて未知のことで難しかったとおっしゃっていましたが、見事な(可愛い)ハーフでした。表情を動かしすぎると人間ぽくなるし、かといって、無表情だと人間ぽさがない。繊細な顔の表情が素晴らしかったです。

生き延びた一人の女性を演じた長澤まさみさんは、とにかく綺麗!スタイル抜群でアクションも美しい!斧をふり上げても美しい。

話がそれますが、この映画がより怖く感じた理由は、登場人物が私たちとそう変わらないことだと思いました。ビームが出るような武器があるわけでもない、モビルスーツを着て普段よりも戦闘力が上がるわけでもない。ぺらぺらの洋服を着てビービー弾や斧、トンカチでゾンビに挑むのです。次元の違う世界ではなくてリアルな世界に感じられる部分が多く、それらが怖さをより倍増させました。

 

 

ラストは原作に忠実に終わっています。

映画の最中に、早く終わって!!と思ったのはつまらないからではなく、早くゾキュンが目の前からいなくなって安心したかったから。めちゃくちゃのめり込んでいる自分にじわりますが、こんな風に早く終わってほしいと思う気持ちは初めてでした。

豪快、残虐、絶恐。日本のゾンビ映画、甘く見てると痛い目にあいます。

 

 

 

~オススメ場面賞~

グロホラーが好きな人、ハラハラしたい人向け、(苦手な人は大勢で見るべき。)

 

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 P.S.ゾンビ役でメイプル超合金がエキストラとして出ているので探してみてください。隠れミッキーならぬ隠れメイプル超合金

「博士と彼女のセオリー」/ネタバレ無、映画レビュー感想

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(引用:http://eiga.com/movie/81187/)

 

監督:ジェームズ・マーシュ

製作:ティム・ビーバン、エリック・フェルナー、リサ・ブルース、アンソニー・マッカーテン

出演:エディ・レッドメインフェリシティ・ジョーンズ、チャーリー・コックス、他。

2014年、イギリス、124分

配給:東宝東和

原題:The Theory of Everything

 

 

*ざっくりあらすじ

難病ALSになってしまったホーキング博士と、彼を支えるあらゆる人々の生きる希望を描いた感動の実話。

 

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ずーっと観たかったのですが、観るのを怠っていた映画。やっと見ました。素晴らしかったです。 なんといっても、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインは感嘆の息がもれるほどの演技でした。難病を描いた映画ですが、ホーキング博士の発する、決して多くない言葉にユーモアがあり、そこまで重くならずに見ることができると思います。彼の妻を演じたフェリシティ・ジョーンズの力強い演技にも心をうたれました。

また、シーンごとに違う色味、フィルターを通していてすごくきれいでした。青みがかったり、セピア調になったり、もちろん鮮やかなカラーもあったり、色合いがとってもかわいい映像でした。

 

エディ・レッドメイン

リリーのすべて」「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」などで主演を演じる今大人気の彼ですが、まだ上述した2作品は見ていないので必ず観ます...。ですが、この映画を見れば彼がいかに素晴らしい役者なのかすぐに分かりました。難病を“演じる”ことがどんなに難しいことかは想像に易いです。彼は相当な観察力を感じるほどに完璧に演じていました。徐々に体が変化していく様もリアリティーがありました。

脳は何も異常はないのに、身体が動かなくなっていく、話せなくなっていく。最終的には目しか動かなくなりますが、それの演技にも彼らしさが出ていて感情が読み取れるようでした。

 

“ただ敗北に向かうだけ”の現実に屈しなかった妻

彼と子供を女手一つで世話して生活することがどれだけ大変なことか、この生活が現実で起こっていることがとても衝撃的でした。なぜここまで前しか向かない生活ができたのだろう...彼女が彼の病気に一切負けることなかったのは、病気や過去を後悔しない“今”を生き続けていたからだと思いました。たとえ涙しても、彼女の目には負けない強さがありました。

また、周囲の献身的な配慮と助けがありました。一人で抱え込まずに手を借りることは、負けではなく感謝すべきことだと思います。誰かが誰かを想いあっていることが知れる、第三者視点で見れる映画の良い点ですね。

関係ないですが、親友のブライアンがスマートでかっこいいです。☺︎

 

時間は巻き戻せる

ホーキング博士は大学ではサイエンス専攻でした。(またしても文系の私には頭がついていかない...(泣))ブラックホールと時間について研究を始めます。ブラックホールや宇宙と関連しているからか、円系のものが多くみられました。窓や目、螺旋階段など。逆に彼が不在のキャンプ場のシーンは円系のものがなく、角がとがったテントが印象的でした。

ラストのホーキング博士のスピーチは生きることの原点を教えてくれます。

 

個人的に映画のラストが意外で、映画みたいに綺麗に終わらないことがさすが実話だなーと。こういう生き方もあっていいんだなと、世界が広がる映画でもありました。

 

~オススメ場面~

生きることに辛くなった時、愛することが分からなくなった時に。

 

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「モテキ」/ネタバレ無、映画レビュー感想

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(引用:http://eiga.com/movie/56148/photo/)

 

監督:大根仁

原作:久保ミツロウ

製作:井澤昌平、市川南

出演:森山未来長澤まさみ真木よう子麻生久美子仲里依紗、他

2011年、日本、118分

配給:東宝

 

*ざっくりあらすじ

 モテないアラサーサブカル男子、幸世。そんな彼に、ついにモテキがくる。

 

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 ドラマは見ていなかったので映画で初めてモテキを見ました。パフュームが出てきてびっくり(笑)かわいかった☻

うーん、あんまり。ドラマを見ていたらきっともっと感情移入できたり感慨深かったのかもしれない。あとは、森山未来長澤まさみでの目の保養映画。でも、目の保養だけで大分満たされた感はある。こういうのはドラマの方が見やすいんでしょうね。エンドロールが凝ってました。

 

類は友を呼ぶ

幸世は、(映画でも言われていましたが)需要あるタイプだと思います。コミュニケーション能力もあるし、仕事もできないわけじゃないし、見た目は森山未来だし。なぜこんなにモテないのか?変な女にモテるのか?やっかいな女を好きになるのか?幸世は幸せになりたい!よりもやりたい!のかも。

 

4人の女

中身も見た目も完璧な女はいない。こんな奴いるかよ…って最初は思うけど、リアルにいそう、いやいる、怖。

 

サブカルとは

詳しくないのですが、フェスやバンドハウスに行くシーンや、サブカル系の曲が多く使われています。サブカル好きな人はたまらないと思います!知らない曲ばかりでしたが、歌詞が独特で、改めて聞きたいと思うほど良かったです!音楽に力入ってます。サブカルと呼ばれる曲は全く聞かないのですが、自分の思っていたものといい意味で違い、映画を見ての収穫はサブカル曲を聞けたことだったかもしれません。

 

 

~オススメ場面賞~

森山未来長澤まさみ麻生久美子が好きな人、モテる妄想がしたい人向けで賞

 

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「バクマン」/ネタバレ無、映画レビュー感想

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(引用:http://eiga.com/movie/80365/)

 

監督:大根仁

原作:大場つぐみ小畑健

脚本:大根仁

製作:市川南

出演:佐藤健神木隆之介山田孝之小松菜奈、他。

2015年、日本、120分

配給:東宝

 

*ざっくりあらすじ

漫画家を夢見る高校生コンビ、高木と真城。二人はタッグを組み、大人気漫画雑誌“ジャンプ”の頂点を目指す。しかし、ジャンプの、漫画家の、あまりにも厳しすぎる現実に直面する。

 

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大根仁監督はモテキの監督、原作の大場つぐみさんと小畑健さんはデスノートを描かれたお二人です。 見終わった後、映画はここで終わりだけれど彼らはここからがスタートであり、久しぶりに前向きな気持ちで終われた映画でした。

バクマンは漫画の映画化だったとは知りませんでした。漫画家を目指す漫画って絶対面白いじゃないですか!漫画の映画化は、漫画を殺すと言わんばかりに嫌がられますが、映画を見て漫画の存在を知る人もいて、映画を見て漫画を読んでみようと思わせることができたら映画化は成功だと思います。映画化は、漫画を知らない人向けにちょうどいいと思います。

最後のエンドロールが正直不意打ちで感動しました。途中まで気づかなかったのですが、気づいてからもう一度巻き戻して見てしまいました。スタッフさんたちの映画への愛が溢れていました。

 

神木君は日本の宝

神木君演じる高木は、漫画におけるストーリーを考える役割を担っています。なぜなら絵が壊滅的に下手くそだから。(絵は佐藤健の仕事)その神木君が描く絵が意表を突くかんじで笑いました(笑)圧倒的画力のマンガをばんばん見せられる中で、神木君だけTHE棒人間で癒されます(笑)ジャンプは幼い頃しか読んだ記憶がないのですが、神木君が考えた漫画がとても面白そうで読みたくなります!女性が思いつかないような、いかにもジャンプらしい男性好みのストーリー展開だなと思いました。

欲を言えば、主人公2人の家族が全く出てこなかったので家族関係、勉強せず漫画ばかり描いていることに対する家族の反応も見たかったです。

 

漫画家という博打

漫画家の仕事を目の当たりにしたというか、これは事実なのか疑いたくなるほどの大変さ、厳しさでした。まず、ジャンプに載ることに何年もかかる人が普通だそうで、ジャンプに載っても人気が出なければ即打ち切り、連載になっても毎週の締め切りに追われ眠れない。それでも漫画を描くことを止めないのは、彼らの漫画に対する異常な愛があるから。漫画は日本の誇りです。でも心身壊すまで描きつづけないでほしいな。

出来た漫画はジャンプの編集部がある集英社に持ち込みます。編集部はセットなのでしょうか?本物なのでしょうか?紙の山が圧巻です。セットだとしたら美術さんすごすぎます。編集部に限らず、各々の漫画家の仕事場は漫画や紙ごみだらけで、足場の踏み場もありません。背景に圧倒されます。

漫画家には編集者がついて、二人三脚で頑張るのですが、編集者の在り方も問われる映画でした。また、編集者会議がすごくリアルで面白かったです。こんな風に自分の担当の漫画家を編集長にアピールするんだ~と。

 

天才の攻略法

天才役である染谷将太が良かったです。やっぱり天才は変人。変人の真似をしたって勝てない。どう闘うのか。漫画家同士のバトルをCGで表していて斬新です。それ以外にも後半はCGが多め。また、漫画を描くペンの音、紙の擦れる音などがこの映画の特徴の一つだと思います。描く速さ、強弱、豪快さ、繊細さが一人一人違うことがペンの音で分かります。

 

 

少し恋愛系もあったり、まさにジャンプを読んでいるみたいです。

ジャンプの醍醐味「努力・友情・勝利」が漫画から飛び出し、スクリーンで魅せてくれます。

 

~オススメ場面賞~

努力友情勝利!たまにはでっかい夢を見たい時に見ま賞

 

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「ユー・ガット・メール」/ネタバレ無、映画レビュー感想

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(引用:http://movies.yahoo.co.jp/movie/ユー・ガット・メール/84793/)

 

監督、脚本、制作:ノーラー・エフロン

出演:メグ・ライアントム・ハンクス・パーカー・ポージー、他

1999年、アメリカ、119分

配給:ワーナー・ブラザーズ映画

原題:You've Got Mail

 

 

*ざっくりあらすじ

チャットメールで知り合ったキャスリーンとジョー。メールを通して二人は惹かれあうが、実は現実世界で互いに嫌いあう友達同士だった。

 

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メグ・ライアン演じるキャスリーンがとってもチャーミングでポジティブでいいなぁ◎

 

絵本屋さん

 キャスリーンは絵本屋さんで働く店主です。内装がとっっってもかわいくてお洒落で海外のお店ってなぜこんなにもかわいいのかワクワクするのか...。こんな所で働けたら楽しいだろうな。彼女はすごく前向きで悪く言うと楽観的な女性。私とは似ても似つかないですが、一つだけ似ているところが。彼女は怒ると頭が真っ白になり相手に何も言えなくなるのです。そのことを彼女はひどく悩んでいました。相手に何も言い返せない自分に情けなさを覚えるのです。←共感ポイント。でも、言えたら言えたでスッキリするかもしれないけど、後味が悪いこともあるよとキャスリーンも私もジョーに教えられました。(トホホ)

ジョーは、キャスリーンの街に建設予定の大型本屋の社長。つまりライバル店。しかも後からやってきてキャスリーンの絵本屋の店名をパくる始末で彼女は怒り心頭。この二人、絶対うまくいく気がしません。。。この出来事をチャットメールの相手に相談するのですが、その相手がジョーだということでよく出来ています(笑)ジョーはキャスリーンと対照的に饒舌で言いたいことは何でも言う性格です。

前半詳しく描きすぎて後半駆け足になって気になるとこもありましたが、そのくらい設定がしっかりしていてこの後の二人が気になるような映画でした。

 

SNSで繋がる

SNSを通して男女が知り合うということが約20年弱前にもあったんですね。もっと最近のツールかと思っていました。メールしている相手がまさかの知人って最悪です(笑)私なら、もし先に気付いたらフェードアウトするかもしれません(笑)

 

いつの時代になっても、好きな人からメールが届くまでの時間は最もドキドキする時間であり、メールが届く瞬間は最も最高な瞬間でしょう。

 

 

~オススメ場面賞~

寒い冬、洋画のお洒落な大人ラブコメを見たい人向けで賞

 

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