「ハッピーフライト」/ネタバレ無、映画レビュー感想
監督、脚本:矢口史靖
製作:亀山千広
エグゼクティブプロデューサー:桝井省志
企画:石原隆、小形雄二
2008年、日本、103分。
配給:東宝
*ざっくりあらすじ
新人CA悦子は初フライトで意気込む中、鬼CA教官・山崎と同じ飛行機になってしまう。
主役はいない
ポスターでは綾瀬はるかと田辺誠一が主演のようになっていますが、二人だけではなく様々な俳優人たちにもスポットライトが当たっています。時任三郎、寺島しのぶ、吹石一恵、笹野高史、田畑智子、岸部一徳、平岩紙、小日向文世、竹中直人など、豪華なメンバー!個人的に平岩紙ちゃんの役柄が好きでした。でもあんな後輩がいたらイライラするのかな。笑 時任三郎さんは厳しい教官役でしたが、過保護のカホコ時の優しい~父親役も似合ってしまうから恐ろしいです。というかこの映画、10年前の作品なのに皆さん全然変わっていないことが一番衝撃的でした。。。!
空港の仕事
飛行機1機を飛ばすストーリーの裏に、大勢の人たちのサポートがあって飛ばせているということが分かりやすく描かれていました。私たちが一番接するCAさんやグランドスタッフさんはもちろん、機長や整備士や管制官、オペレーションコントロールセンター、気象予報士など、裏方に徹する人たちの仕事にも注目しています。私自身もやはりCAさんとしか接したことがないので、飛行機が飛ぶリアルタイムに、こんなにも多くの人が関わっているとは考えたこともなかったです。職種や立場は違えど、"安全な飛行機に安心して乗ってもらう"という一つの目標に全員が向いている姿は素敵でした。
いろんな空港の仕事を知るには最適な映画だと思います。
先輩の背中
劇中では先輩後輩の図が様々な場面で登場します。後輩に背中で教える先輩もいれば、いざという時に助ける先輩、答えを促す先輩。先輩だってきっと先輩の先輩から教わっているはずです。その教え方に、受け継がれた各部署の色が現れていて興味深かったです。
後輩は先輩の言ったことを聞きませんが、先輩がやっていることを真似するのは上手です。上司の仕事に対する姿勢は思っているよりも後輩は見ていますし、影響は大きいです。まだまだ私自身青二才ですが、後輩への引き継ぎ方としていろんな見せ方があることを知り、予想外の収穫でした。
CAさんの早食いやお菓子の分け方、機長の帽子の意味、普段見られないところも新人気分でのぞけたような気がしました。それでもやっぱり変なお客でも笑顔で接客しなければいけないCAさんは尊敬に値する...
約10年前の映画ですので、ところどころに時代を感じます...。空の映像とか、セットとか。笑 特にメイクが全然違う!
***
ストーリー:★★★
音楽:★★
映像:★★
コメディ:★★★
ラブロマンス、バイオレンス、ホラー、アクション:0
(5点満点)
~オススメ場面~
仕事への情熱を取り戻したい、新人のフレッシュさを思い出したい時。