オレンジと緑

気ままに。見た映画の備忘録にしていきたいです(ネタバレ無し)

「四月は君の嘘」/ネタバレ無、映画レビュー感想

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監督:新城毅彦

原作:新川直司

脚本:龍居由佳里

製作:石原隆、古川公平

出演:広瀬すず山崎賢人石井杏奈中川大志 他。

2016年、日本、122分。

配給:東宝

 

*ざっくりあらすじ

母の死をきっかけにピアノを弾くことをやめた天才ピアニスト有馬公平は、謎の少女・宮園かをりと出会う。

 

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君は自由そのものだね

原作は読んでいません。山崎賢人くんのクールな役(ヒロイン失格など)ではなく、おだやかな優しい役を今回観ることができて新鮮でした。
すずちゃんが演じるかをりは、元気いっぱいですがどこかつかめない謎の少女で、良い意味で現実味がありませんでした。

二人ともピアノとバイオリンの演奏シーンがあり、相当な練習が必要だったことが窺えます。本当に弾いていなくとも、弾いている様をすることは容易ではないはずです。特にバイオリンを演奏するすずちゃんは、顔を映すとどうしても手元が一緒に入るし、弦を押さえる指と弓を使う手の動きには、素人目ですがとても感心しました。台詞だけでも大変なのに、楽器を弾けるようにならなくてはいけないって本当にすごいなぁ。。

 

違うよ。音楽が自由なの。

天真爛漫なかをりと大人しい有馬。正反対な二人の性格は、演奏にも表れます。はちゃめちゃで好きなように演奏するかをりに、有馬は強く惹かれます。

「君は自由そのものだね。」

「違うよ。音楽が自由なの。」

この二人の会話がとても印象的でした。不自由な自分を音楽が自由にしてくれる。音楽だけはなく、自分の好きなもの全てに対していえることではないでしょうか。そこには上手い下手という概念はなく、自分を自由にさせてくれる音楽を楽しそうに奏でるかをりの姿に、こちらにまで好きな気持ちと楽しさが伝わってきました。画像4

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好きなものから逃げないで 

好きなものって、ずっと好きなわけではないと思います。時には、飽きたり嫌いになったりしながらも、やっぱり好きなんだと再認識してもどってきます。
有馬は母の死をきっかけにピアノから離れますが、かをりとの出会いをきっかけに再びピアノと向きあい始めます。

私も幼少期にピアノを習っていて、有馬ほどひどくはないのですが、同じような体験をしました。正直今の私には有馬の母の厳しい愛情がよく分かりませんが、何年後かに見返すと親の気持ちも分かるようになるもんですかね。。。

 

有馬と同級生役の石井杏奈ちゃんがかわいいです!有馬への恋心を見て見ぬふりをする姿にむずがゆくなりました。。。 

 

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 ストーリー:★★★

音楽:★★★★

映像:★★★

ラブロマンス:★★★★

アクション、コメディ、バイオレンス、ホラー、:0

(5点満点)

 

~オススメ場面~

 好きなものに向き合えていない時。

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