「ビューティー・インサイド」/ネタバレ無、映画レビュー感想
監督:ペク
出演:ハン・ヒョジュ、パク・ソジュン、上野樹里、パク・シネ、他。
2015年、韓国、127分。
配給:ギャガ・プラス
原題:The Beauty Inside
*ざっくりあらすじ
目覚めるたびに容姿が変わってしまう男性の恋物語。
***
123人が一役を演じる
姿、性別、国籍、年齢。寝て起きると全てが変わってしまう男・ウジン。ここまで設定を追い込んだ映画は私は初めてでした。ラブファンタジーですが、大人の二人の切ない恋に不思議なリアリティーがあり、思わず見入ってしまいます。
寝てしまうと顔が変わってしまい二度とその姿に戻れないため、イケメンの時は意地でも寝ない姿は可愛くて笑ってしまいました。(自分も絶対そうするだろうから笑)
二人とも家具業界に働いていることから、部屋の雰囲気やインテリアがとってもお洒落でした。
彼の顔が思い出せない
ウジンは一目惚れしたイスに猛アタックをします。イスも彼を理解しようとしますが、それは簡単なことではありません。彼は毎日変わらない私と会っているけれど、私は毎日知らない人と会っている、と悩むイス。知らない人が私の手を握ってくることに、頭では彼だと分かっているけれど、どうしても受け入れられません。友達には男を取っ替え引っ替えしていると思われ、家族にはどう伝えたらいいのか...現実的な悩みも彼女を苦しませます。
これは究極の内面重視映画だと思いました。
あなたは知らない姿の愛する人を愛せますか?
一緒に老いていくということ
「お父さんは、もしお母さんが生きていたら何をしたい?」
「一緒に老いていくことかな。」
イスの姉と父の会話です。何気ないシーンの会話でしたが、劇中で最も印象に残りました。一緒に老いること。愛するとは、こんなにも深い感情なんだと気づかされました。
好きな人にこんな風に思われるなんて、幸せ通り越して感動してしまいます。
人間は否応なしに老い、その見た目は変化します。しかし、見えるもので判断せず、見えないところを信じ、変化しても愛してくれる人達がいるということはとっても幸せなことだと改めて感じました。
イス役のハン・ヒョジュさんが凜としていてとてつもなく綺麗でした。圧倒的透明感。。。!
そして、日本から上野樹里さんがウジン役として出演しています!
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ストーリー:★★★★
感動:★★★★
音楽:★★★
映像:★★★★
ラブロマンス:★★★★★
コメディ、バイオレンス、ホラー、アクション:0
(5点満点)
~オススメ場面~
愛する人の姿が変わってしまった時。